高校参考書並の分厚い本を入手した
「読書大全 世界のビジネスリーダーが読んでいる経済・哲学・歴史・科学200冊」
堀内勉著 日経BP 2021年出版
著者が選びぬいた200冊について、1冊あたりおよそ見開き1ページの解説がある。
例えるならこの本の後ろに控える全200巻の百科事典に向けた目次となる第0巻だろうか。
いきなりお勧めの200冊をドサッと目の前に用意されても、圧巻され戦意を喪失してしまう。代わりに本書を渡されてから200冊を案内されれば、なるほどこの順番で読めばいいのかと自分なりの道筋が見えてくる。
それぞれの本は時代背景があって書かれている。その当時までの歴史と言う前提を知ることで初めて、そこに書かれている内容が活きる。
そのため、どういう時代に書かれた本かと言う前提が前半4分の1をたっぷり使い著者が伴奏してくれる、偉大な200冊のふもとまで連れて行ってくれる。
人類は虚構を信じることができたから他の生物より発展できた。
想像する力、信じる力をもて余しはじめ宗教が生まれた、宗教から哲学が分岐し、哲学から科学が分岐し、科学から経済学が分岐していった。
逆をたどれば先端の研究が哲学的な域に達したり、大きな組織が宗教みを帯びるのは真理に近づいている証かもしれない。
著者が苦しかったとき藁をもすがる思い読んだ本、その中に人生のヒントを得て苦境を乗り切った。効力の高い良書が解説付きでまとめられているわけで、ライフワークとして追体験する価値がある。
中にはすでに読んだものもある。読み始めたはいいが挫折したものもある。
書店で前々から気になっていたタイトルもある。初めて聞くタイトルもたくさんある。
中でも気になったタイトルは「ティール組織」「論語と算盤」「レオナルド・ダ・ヴィンチの手記」「ゼロ・トゥ・ワン」
興味を手がかりに読み始めてみよう