トランポ(トランスポーターの略)にバイクを積載する際、従来のタイダウンベルトだけでガチガチに縛り付ける手法から、よりスマートで確実な専用ギアを使うスタイルが海外のライダーを中心に主流となりつつあります。
大切な愛車を安全に運ぶだけでなく、積載作業のストレスを劇的に軽減してくれる最新の固定具について整理しました。
自動ロック式ホイールチョック
フロントタイヤを押し込むだけで、自動的にトグル機構が作動してタイヤを挟み込み、自立させてくれる固定具です。
海外ではCondor(コンドル)などのブランドが広く知られており、ガレージでの保管用スタンドとしても人気を集めています。
これを使う最大のメリットは、積載作業を一人で完結できる点です。
車載時にバイクを手で支えながらベルトを締めるという危険な作業から解放され、タイヤが入った瞬間にバイクが自立するため、落ち着いてタイダウンの固定に移ることができます。
CONDOR Products – YouTube
タイヤハーネス(TyreDown / Acebikes)
フレームやハンドルを引っ張る従来のタイダウンベルトと異なり、リアタイヤそのものを上から抑え込んで固定するシステムです。Acebikesの「TyreFix」などに代表されるこの形状は、海外のバイク搬送プロの間でも標準装備になりつつあります。
サスペンションを極端に縮める必要がないため、長時間の移動でもフォークオイルシールの損傷やサスペンションへの負担を避けることができます。また、カウルや塗装面にベルトが直接触れないため、傷がつくリスクを完全に排除できるのも魅力です。
キャニオンダンサー(Canyon Dancer Bar Harness)
フルカウル仕様のSS(スーパースポーツ)や、ハンドル周りにタイダウンを引っ掛けるスペースがない車種に向けて開発されたのが、ハンドルグリップの左右に被せて引っ張る専用ハーネスです。
グリップエンドにカップをはめ込み、中心のベルトを引くだけで理想的な角度でテンションをかけることができます。
カウルやブレーキホース、スイッチ類を押し潰す心配がなく、テコの原理を利用して少ない力で強力にフロント側を安定させることが可能です。
Canyon Dancer, Inc. – Bar-Harness.
E-Trackシステム
ピックアップトラックの荷台や商用バンの床面・壁面に金属製のレールを敷設し、専用のアタッチメントをワンタッチで脱着できるようにする固定インフラです。
アメリカのピックアップトラック文化から生まれたこのシステムは、フックを引っかける位置を数センチ刻みで自由に変更できます。
積載するバイクのサイズや台数に合わせてアンカーポイントを最適化できるため、荷台のスペースを最大限に活用したいライダーから絶大な支持を得ています。
参考: https://www.rhinousainc.com/blogs/news/how-to-tie-down-a-motorcycle